インターネットの誕生と成長を支えたプロトコルの進化
UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)とスタンフォード研究所の間で初めてのデータパケットが送信された。この出来事はインターネットの原型となるARPANETの最初の成功例であり、「LO」というメッセージが送信された。恒久的リンクが確立したのは1969年11月21日。1983年1月1日にNCPプロトコルからTCP/IPプロトコルに切り替えられ、1990年2月28日に正式に退役。
ARPANET:米国防総省が資金を提供して開発した最初のパケット交換ネットワーク。
プロトコルの概要を「A Protocol for Packet Network Intercommunication」として発表し、インターネットの基本的な通信技術を確立した。
これによりTCP/IPが標準プロトコルとして正式に採用され、インターネットの基盤が形成された。この日をもってインターネットの「誕生日」と見なすことも多い。
HTTPプロトコルとHTMLを利用した初のウェブサイトであり、World Wide Webの原型を作り上げた。
HTTP(Hypertext Transfer Protocol):ウェブブラウザとウェブサーバーの間で情報をやり取りするためのプロトコル。
Mosaicはテキストと画像を同一のウインドウ内に混在して表示させることができる最初のウェブブラウザで、HTTPプロトコルを使ってインターネット上の情報にアクセスするための一般向けツールとして重要な役割を果たした。HTTP以外にFTP、NNTP、Gopherにも対応。
SSL 1.0は脆弱性が発見されたため破棄された。
ネットスケープコミュニケーションズ社は1995年3月に公開したウェブブラウザのNetscape Navigator 1.1において、マイクロソフトは1995年11月22日に公開したInternet Explorer 2.0においてSSLに対応。
1996年以降、SSLの標準化はネットスケープコミュニケーションズ社からIETFのTLSワーキンググループに移管された。
TLS/SSL:セキュリティを要求される通信を行うためのプロトコル。
最大伝送速度は2Mビット/秒。MACと周波数ホッピング及び直接シーケンスの変調方式を定義した。2.4GHz帯を活用。
「Wi-Fi」という名称が生まれたのは1999年。キャッチーな名前を求めてHi-Fi(High Fidelity(高忠実度))の韻を踏んで命名された。
IEEE:米国電気電子学会。
ドメイン名とIPアドレスの管理が分散化され、インターネットの運用がより効率的に行われるようになった。
RFC 2460「Internet Protocol、Version 6(IPv6)Specification」により、IPv6の基本的な技術仕様が明確になり、次世代インターネットプロトコルの発展に向けた基盤が整えられた。
IPv6:ネットワーク層に位置付けられる通信プロトコルで、IPアドレスの桁数を増やし、より多くのデバイスがインターネットに接続できるようにした。
IANAにおいて新規に割り振りできるIPv4アドレスが無くなった。
IANA:インターネット番号割当機関。IPアドレス・ドメイン名・トップレベルドメイン・ポート番号などの割り当て・管理を行う。