Apple Payの日本での進化

2024年10月21日
20161025
Apple Payが日本で使えるようになった:「Suica」「iD」「QUICPay」に対応
日本上陸

AppleがiPhone 7、Apple Watch Series 2から日本のソニーが開発した規格、FeliCaに対応。Apple Payのサービスを、世界とは異なる日本の独自仕様で開始した。

アメリカでは2年前、2014年10月20日からサービスが開始していたが、それはNFC TypeA/Bという別の規格(後に日本ではタッチ決済という名称で広まった決済手段で用いられる規格)での導入だったため、日本での導入には時間がかかった。

開始当初は「Suica」「iD」「QUICPay」での対応で、登録したカードの種類によって、iD、または、QUIC Payが付与される仕組み。例えば、JCBカードのプロパーカードを登録したらQUICPayが付与される。

なお、NTTドコモが同様のFeliCaに対応した電子マネーが使えるおサイフケータイのサービスが開始したのは、日本でApple Payが使えるようになった12年3ヶ月15日前、2004年7月10日。そのため、開始当初はAndroidユーザーを中心に「今更?」という声も多く見られた。

Apple Pay
10ヶ月26
2017920
Mastercard、JCB、American ExpressブランドのEMVコンタクトレス(タッチ決済)に対応
10ヶ月

iOS 11以降から日本で発売されているiPhoneでも対応した。

当時の名称は「Mastercardコンタクトレス」「J/Speedy」「American Expressコンタクトレス」(後にVisaブランドに合わせる形で「タッチ決済」へと呼称を変更した)。

Apple PayのMastercardコンタクトレス
316
2020106
「PASMO」に対応
3年11ヶ月

Suicaとは共存可能。ロック画面でも交通系ICのエクスプレスカードを設定して利用可能。

Apple PayのPASMO
7ヶ月15
2021521
Visaブランドに対応
4年7ヶ月

この日まで日本においてApple PayはVisaブランドには対応しておらず、あくまでiD、または、QUICPayが付与される形での対応だった。そのため、Suica等へのチャージも対象外だった。

この対応によって「Visaのタッチ決済」が利用可能に。また、SuicaへのチャージにVisaブランドのカードも利用可能になった。

Apple Payに登録したVisaブランドのカードからSuicaにチャージ可能に
5ヶ月
20211021
「nanaco」「WAON」に対応
5

Apple Pay上でのカードの新規発行、チャージも可能になった。

Apple Payのnanaco
18ヶ月6
2023627
「ICOCA」に対応
6年8ヶ月

Suica、PASMOとは共存可能。ロック画面でも交通系ICのエクスプレスカードを設定して利用可能。