「うま味」の発見→基本味と認められるまで
2024年10月27日
1908年2月
池田菊苗博士がこんぶだしから抽出した「うま味」成分のグルタミン酸を発見
こんぶだしから有機酸を結晶化させることに成功した。「うま味」の名称は池田博士によるもの。
1年3ヶ月
1909年5月20日
うま味調味料「味の素」の販売をスタート
池田博士が味の素創業者・2代鈴木三郎助と調味料事業を開始し、この日発売。味の素グループの創業記念日でもある。
当時は小瓶14gで40銭、現在の価格で1,600円程度。
4年
1913年
小玉新太郎博士が鰹節から抽出したイノシン酸が「うま味」成分であることを発見
小玉新太郎博士は池田博士の高弟。
44年
1957年
国中明博士がシイタケから抽出したグアニル酸が「うま味」成分であることを発見
45年
2002年
「うま味」の受容体が発見された
T1R1/T1R3と呼ばれる味覚受容体が、ヒトではL-グルタミン酸によって強く活性化されることが判明。
日本の学者たちは普段の食生活から存在を実感していた一方で、長年に渡って欧米の学者たちからは塩味や甘味などが調和したものだと思われていた「うま味」が基本味の1つであることが明らかになった。